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奥出雲仁多米(株)(1)
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奥出雲仁多米(株)(3)
奥出雲仁多米(株)(4)
奥出雲仁多米(株)(5)

  島根県仁多郡仁多町  奥出雲仁多米(株) (3)

岩田町長は誰もが認める、実行力のある事業家タイプの政治家である。着眼点も素晴らしく、これまでも第3セクター方式による事業を成功させている。
昭和61年から開始した「奥出雲生しいたけ」、というブランドの生椎茸を生産する「(有)奥出雲椎茸」は、今では年間生産量1,000トン(売上高8.8億円)を超え、全国でもトップクラスの菌床椎茸を出荷している。又、仁多郡は仁多牛(島根和牛)の産地としても有名である。その堆肥を稲作に必要な完熟型の有機肥料に利用するため平成11年に「仁多堆肥センター」を稼動させている。生産された堆肥の品質は良く、平成13年度島根県堆肥品質共励会で県知事賞を受賞している。
そして、今度は「仁多米」の通販事業である。
岩田町長の事業構想は、益々膨らんでいる。通販事業はエンドユーザーが相手の直販事業である。いくら職員が努力しても、頑張ってもノウハウが全く違う。「美味しいから売れる」というものではない。一般流通品であれば、安くて、美味くて、何処にでも売っていれば、必ず売れる。

通販でお米を売ろうとしたら、美味しい事は基本条件として、他にポイントは3つ有る。

1.安心、安全性:環境汚染や農薬問題である。最近では、ほうれん草に付着したダイオキシンなどの環境問題や、お茶の残留農薬問題などがマスコミに取り上げられるようになり、消費者の関心度は高くなっている。お米も例外ではない。
安全・安心に対する関心度は高く、付加価値として認知されている。通販でお米を買う消費者は、スーパーで10kg4,000円で買えるのにあえて6,000円も8,000円も出して買う理由がそこに有る。以前、農林省OBの稲作指導員から聞いた話であるが、そもそも、1反の田んぼから取れるお米の収穫量は約500kg(約8俵)である。一反の土の栄養分は500kgのお米を育てるだけの力しかない。
これまで、お米は沢山作っても買い上げ価格が変わらない制度のため、1反当たり600kgも700kgも作るようになった。当然栄養分が足りなくなるので、肥料を多く撒く事になる。苗を植える間隔も狭くしないと沢山取れないため、間隔を狭く植える事になるが、間隔を狭く植えると、風透しが悪くなり、根も充分張れないため病気になり易い。病気になり易いから農薬を多く撒かざるを得ない。稲に限らず植物は無機質しか栄養分として摂取出来ない。いくら有機質を撒いても、有機質から無機質へ変換しなければ意味が無い。その変換をする媒体がミミズやカブトムシなどの小動物なのである。
農薬によって小動物が生息出来なければ、有機肥料を撒く意味が無いので、化学肥料を撒く事になる。なにか、食物連鎖のような話である。
要するに、1反当たりの収穫量を500kgにすれば、病気にも掛かりにくくなり、農薬は最低限の散布で済み、農薬が最低限であれば、小動物が生息できるので、有機肥料が生きてくるわけである。農林省は作付け面積で制限はしているが収穫量での制限はしていない。1反当たりの収穫量は500kgとして計算している。ゆえに毎年の出来具合は「やや良」とか「良」になるし、計算以上に収穫があるので、米余り現象となり、減反政策へと繋がることになる。全国のJAが農家から買う価格は平均10kg、2,600円であり、販売価格は3,000円である。良質の自主流通米として通販会社の販売価格は、低農薬米で6,000円から8,000円、無農薬米で8,000円から10,000円である。仕入れ価格は不明だが、販売価格の40%として計算すると、低農薬米で2,400円から3,200円、無農薬米で3,200円から4,000円位であろう。私の関与した取引実績では、認知度の高い良質のお米で、有機・無農薬米を10kg、4,500円で直接農家から買ったことがある。それだけ付加価値が価格に反映するということであり、1反当たりの収穫量を500kgに抑えても採算がとれる時代になったという事である。
ただし、自力で販売するには、そうとう努力しなければならないのは、いうまでもない。
通販は第6次産業だという話を聞いたことがある。たしかに、第1次産業の物作りを知り、第2次産業の加工工程を知り、第3次産業の販売を知り、全工程を加えた上で成り立つ第6次産業というわけである。

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