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ケース(13)、通販商材としてのお米について

「農業生産法人を設立し、マーケット感覚を重視した農作物を生産し、通販で全国販売をするつもりです。特に安全性を重視した、美味しいお米に力を入れたいと思っています。通販商材としてのお米について教えて下さい。」

 お米は食管法の改正で全国販売が出来る様になって以来、通販商材として多くの通販会社が販売を開始した。最近では、農業従事者グループや農業生産法人などが参入している。スーパーなどの一般流通品が10kgあたり4千円前後なのに対し、通販では生産者の顔出し、減農薬、無農薬を謳い、安心性、安全性を武器に7千円前後で販売されている。食品であるから美味しい事が基本条件であるが、通販では「美味しい」だけでは売れないのが現状である。通販でお米を買っている消費者の購買理由は、食味よりも圧倒的に安心・安全性を重要視している。食味だけを考えるならば、現在スーパーなどに有る一般流通米の中でも、かなり美味しい物が安価で販売されている。私は、美味しいお米が作れる条件は4つ有ると思っている。

 一つ目は、「品種」である。これまでに数百種類の品種が開発されているが、主に病気対策や稲にとっては厳しい環境でも育つように改良された品種が多く、食味を目的にした改良は少ない。依然としてコシヒカリ、ササニシキなどが筆頭であろう。

 2つ目は稲の栽培に必要な「水」である。1反(3百坪、992m2)当たり5百kgのお米を栽培するのに使う水の量は、約150tである。つまり、1kgのお米を作るのには、300リットルの水を使う。まるで水耕栽培のごとく水を使う。水の良し悪しが食味に大きな影響を与えることがよく解る。

 3つ目は「日較差」(昼夜の温度差)である。お米は核に澱粉質があり周囲を蛋白質で覆われている。澱粉質の蓄積量が「旨み」に繋がるのだが、稲の登熟期に日較差が大きいと、澱粉質の蓄積量が増え、逆に蛋白質があまり増えず「旨み」が増す。

 4つ目は「保存方法」である。お米は植物の種子であり、精米する前であれば、適当な水と温度で発芽するが熱に弱い。生物として死亡した時から腐敗が始まり、死臭を発し食味が落ちる。お米を生かしたままで保存出来れば食味は落とさずに済む。お米を殺さないためには、

  1. 収穫直後の乾燥は、熱風乾燥を止め、自然乾燥や常温風乾燥、低温風乾燥にする。
  2. 保存倉庫はカントリーエレベーターのような温度・湿度管理が出来る倉庫に保存し高温多湿を避ける。
  3. 精米は出荷時に行う、いわゆる「今摺米」にする。なぜなら、お米の生命は胚芽にあり、精米すると米ヌカを削るだけでなく胚芽が欠落し完全に死ぬからである。これらが実行出来れば食味を保ちながら保存出来る。

 先日お聞きした処に拠ると、全国のJAが取り扱う量は全生産量の半分以下にまで減少しているそうである。減反政策により生産量が減り、食生活の多様化によって消費量も減少しているだろうが、かなりの量が自主流通米として流通している。これまで、なんでも作れば買い上げてくれた時代から、消費者が求める米作りの時代になっている。こうした時代にマーケット感覚重視の生産には大賛成である。後は安全・安心志向である。安全・安心志向のポイントは、除草剤、農薬、化学肥料である。以前に元農水省の稲作指導員からお聞きした処によると、生産量と農薬・化学肥料は密接な関係が有るようだ。1反当たり500kg程度の収穫量を目指すならば、冷害のような異常気象でもない限り、さほどの農薬は必要では無いそうだ。それを、600〜700kgの収穫を目指すがゆえに、植付け間隔が狭くなり、異常気象でもないのに病気になり易くなると言う。病気を防ぐ為に農薬の散布回数を増やさざるを得なく、散布回数が増えれば土壌に生息するミミズや昆虫類などの有益動物が死滅する。植物の栄養源は無機質成分である。いくら有機質肥料を散布しても、無機質へ転換してくれる小動物が居ないことには意味がない。ゆえに、化学肥料を使用する事になると稲作指導員OBが語ってくれた。たくさん作っても買い上げ価格が変わらない政策を、長年続けた弊害であるが、一方では食べる物が無かった時代では、これが正解であったのかもしれない。後は、除草剤であるが、カルガモ、鯉、ピンクのカブトエビなどを利用した方法が全国各地で実施されているが、私の見たところでは、これといった決め手がないようであるが、散布回数は随分と少なくなっているようである。今は、誰が、どうやって作ったのか解らないお米は10kgあたり4千円前後、生産者が見えて、減農薬、無農薬で生産されたお米は、7千円前後の市場価格が付き、安心・安全が付加価値として消費者に浸透してきている。付加価値は利益の基である。通販商材としてのお米が、がどちらの農法で作られたお米が適当か言うまでもない。


 
 

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