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景表法のポイントは?
ケース(12)
ネット通販で注意すべき事は?
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通販商材としてのお米について
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新規事業の広告・宣伝、販売方法はどのようにしたら良いか
 

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ケース(11)、景表法のポイントは?

「通販で健康食品を販売している会社です。11月23日に景表法が改正されたようです。今回の景表法のポイントを教えて下さい。」

 今回の景表法のポイントは「優良誤認」もさることながら、最大のポイントは「合理的な根拠」であろう。商品、サービスの効果、性能に関する表示で、神秘的内容(「開運」、「金運」など)、主観的内容(「気分爽快」など)、抽象的内容(「健康になる」など)で有っても、消費者の選択に関して重要な判断基準となっている部分に焦点を置いているようだ。特にガイドラインが発表されて以来、「金運」、「開運」商品がどうなるのかが話題になり、続いて「ユーザーズボイスは基本的に駄目」と言う噂が流れた為に、若干混乱する場面もあった。「金運」「開運」商品は「お守り」「縁起」みたいな、いわゆる、神頼み商品もので、基より科学的根拠や合理的根拠など有るはずがない。それを一部の企業が「宝くじが当たる」とか「競馬的中」など、いかにも本当のように過大に表現し、それを信じた顧客のクレームが多くなった事が発端のようだ。しかし、そもそも真っ正直に信じて買った客がいたとは、私には信じられない。当たるも八罫、当たらぬも八罫の、易者よりも根拠の無い話なのだが、法規制にまで発展したのだから恐ろしい。「ユザ−ズボイス」については、以前から「やらせ」的な臭いがする広告があり、本当の「ユーザーズボイス」とゴッチャになり、怪しい雰囲気では有った事は否めない。「やらせ」的な広告比率が多くなったので規制しようと言う事だろう。真実の話ならば良いのだが、はたして真実であっても「合理的根拠」や「科学的裏付け」を実証出来るかどうか難しい商品も有ると思う。例えばダイエット食品の場合、単に「この商品を食べるだけで、1ヶ月5kg痩せる」と表現すると法に触れる事になり、表現するには、摂取前後の食生活や運動量を比較した「人臨床」を数ヶ月実施し、かつ、科学的根拠が最低なければならない。理屈では、それらが実証出来れば堂々と表現出来るし、本当のユーザーズボイス」も表現出来るが、ダイエットで特保認定の食品が無いのと同じで、実証するには骨が折れる。改正・景表法が施行された11月23日以後、12月5日には早々と排除命令第1号が出た。景表法第4条違反により第6条に基づいた排除命令で、社名もフジアートグループと公表された。ご存知の読者もいると思うが、改めて解説すると、販売した商品は「風水・五鯉躍(ごりやく)サイフ」と称する「金運」サイフである。2ヶ月弱の間に約四百九十万枚のチラシを全国的に配布したが、表示内容中、3点で誤認される表示が有ったと判断された。
  1. 体験談にて、金運が良くなった体験をしたと表示
    ――体験談のほとんどが故意に創作されたもので、ユーザー写真は依頼したモデルであった。
  2. 使用したほとんど全ての人が、金運が上昇する効果を実感した、と言う調査結果があるかのような表示
    ――調査が行われたことは無い。
  3. 中華人民共和国の著名な科学者による実験が行われたかのような表示
    ――そのような事実は無い。

 法令の適用を見ると「合理的根拠」ではなく「優良誤認」の適用である。つまり、「実際のものよりも著しく優良であると一般消費者に誤認されるため、不当に顧客を誘引し、公正な競争を阻害する恐れがある」との改正前の4条第1項を適用している。適用ポイントを上げれば、

  1. 虚無の体験談、モデルの顔写真
  2. 「使用したほとんど全ての人が・・・」「調査したかのような・・・」
  3. 著名人の使用

である。全く嘘だらけの表示なので排除命令は当然であるが、「合理的根拠」に触れていないのが気になる処である。もし、今後も同じ適用をするならば、実際の使用者に対して効果のアンケート調査をし、その数字を表示し、体験談は有効者、無効者の双方を露出し、虚無の著名人は出さない、とした場合はどうなるのだろうか。競馬やパチンコなどで儲かる人は10%もいないが、それでも夢や希望を求める一般消費者は大勢いる。それらと比較した場合、何%の人が効果を実感出来るか是非知りたいものだし、正直にアンケートの数字を出した場合売上がどれ位変わるか試して見たいものだ。いわゆる神頼み商品の「合理的根拠」の実証は、お払い、祈願、お守り、まねきネコ、などと同じように思えるし、裁判で争えば必ずしも行政側が勝つとは限らないように思えるが、如何なものであろう。


 
 

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