健康食品通販コンサルティング 健食通販道(5)

通信販売コンサルティング 若松事務所
若松事務所概要 プロフィール セミナー お問い合わせ 地方旅日記 通販コンサル 中小通販クリニック 健康食品通販コンサルティング 健食通販道 通販コンサルタント 若松事務所
通信販売のコンサルティング 講演依頼はこちら
通信販売のコンサルティング 手順はこちら

 

健康食品通販コンサルティング 健食通販道

健食通販道(5)




 前号からの続きで、健食メーカーが通販事業を立ち上げる準備の(5)から記する。

(5)販売方法の決定:
 通販で物を販売する場合は「特定商取引法」の第11条「基本的表示義務」に定める事項を遵守しなければならない。
 健食通販の場合はこの法律に優先して「薬事法」「景表法(不当景品類及び不当表示防止法)」があるし、さらに直近の法律では「個人情報保護法」がある。販売方法を決定する事は、最低限各種法律で定められた事項を決定する事でもある。販売を開始するに当たって、最低限尊守しなければならない主な事項を挙げれば、

 a.販売価格の表示(送料が別の場合は、送料を金額で表示):
 時々見かけるのだが価格が表示していないカタログがある。「他の取引先に配慮して価格は印刷していません、価格表は別に印刷してカタログと同封しています」、「ギフト先に商品と同梱するのにも使用するので、価格が入っていると拙いので印刷していません」、等と説明を受けるのだが、「買い手」側からみるとカタログを出す相手によって価格を変えているように見えるし、その時々によって価格を変えているようにも思え、不信感を与える事になるので必ず表示しなければならない。ギフト先には販売を目的にしない専用のパンフを準備すべき事である。
 送料が商品代金と込みになっているケースは、「ふるさと小包宅急便」が代表的であるが「送料込み」と「送料無料」とは意味が異なる。
 随分前に、通販のヘビーユーザーを自認する「消費生活アドバイザー」の方々から送料についてお話をお聞きした事がある。「送料が無料とする通販会社が有るが、タダで物を送れるはずがない。必ず送料を商品に上乗せしている。本来の商品価格を隠すような通販会社は信頼出来ない」、「宅配会社の言いなりに、送料を千円も取る通販会社は努力が足りない」等、通販会社には大いに参考になるお話であった。
 又、「送料は別途頂きます」、「送料については御注文時にお問い合わせ下さい」等の表現も珠に見かける事がある。
 一般的に、宅配料金は送る物の大きさ、重さ、お届け先までの距離で決まる。宅配会社の料金表通りに顧客から送料をもらうとすると、かなり細かく表示しなければならず、複雑になり顧客にとっては解りにくい。しかもカタログのスペースを大きくとる事になる。宅配会社のドライバーが使用している料金表はあくまで一般料金表なので、通販事業を営む場合、宅配会社の地区担当営業所と直に交渉したほうが良い。出来れば、離島を除く全国一律料金制が顧客にとっても解り易く、通販会社にしても受注処理がスムースに出来るメリットがある。
 最近の事例では宅配会社に支払う料金は4百五十円前後、顧客から頂く料金は5百円前後が多いようだが、決定権は宅配会社の営業所長が持っているので交渉力次第である。
 新潟県内の某食品通販会社での実例だが、通販事業参入後5年間も関東地区宛で、クール代込みで千円以上支払っていた会社があった。早速責任者に交渉に行ってもらった処、一回目の交渉で全国一律クール代込みで7百円、二回目の交渉で6百五十円になった。聞けば、これまで一度も交渉した事がなかったようだ。おかげで、カタログがすっきりし、コンピューターソフトに組み込む予定の送料地区別料金計算が不要になった。
 又、表示義務では、クール代金や代金引換にした場合の手数料負担の有無等を明確に金額で表示しなければならない。

b.:代金の支払い時期と方法:
 支払い時期は大きく分けて、前払い、着払い、後払いの三種類が有り、販売会社の考え方や販売品目によって異なる。
 業界常識としてはパソコンや宝石貴金属のように、商品に換金性が有る物は前払いか着払いが一般的で、健食などは後払いが多い。ただし、1回の受注金額が数万円になる場合は未払い防止の意味から後払いは避ける会社が多く、事前に後払い不可ラインを決めておいた方が良く、大体2万円から3万円位に不可ラインを設定している会社が多い。
 一般的な支払い方法としては、郵便振替、代金引換、クレジット、CVSの順で利用が多く、表現としては「商品到着後1週間以内に、同送した振込み用紙で、お近くの郵便局又はCVSでお支払い下さい」というケースが多い。
 現在販売されている通販用パッケージソフトには、一般的な支払い方法は全て組み込まれているので、自由に選択出来るようになっている。健食の中には高額商品も有るので、出来れば事前にカード会社と契約し、クレジットカードが取り扱い出来るようにしておきたい。カード会社は一社一社契約する必要がなく、複数のカードを取り扱っている代理会社と契約すれば、一度に複数社のカードが取り扱うことが出来るので大変便利である。カードの手数料も昔の6〜7%から4%前後にまで安くなって来ているので検討の余地は充分ある。
 後払いの時期については商品到着後から換算する事が多く、1週間〜2週間位が最も多い。もし日数を表示していなければ、「都合の良い時に、何時でも良いから払って下さい」の意味になるので要注意である。

c.:商品の引渡し時期:
 受注してからお届けまでの日数をアバウトで良いので表示すること。日数が短ければ短いほど利便性が増し顧客満足度が向上するので、予防線を張ってあまり長い日数にしない方が良い。

d.:返品・交換の有無:
 通販にクーリングオフは適用されないので、必ず返品を受け付ける必要性はないが、業界的な流れとしては条件付きで認める方向性が強い。特に色、サイズに関しては交換出来なければ事実上売れないし、生鮮食料品等は返品されても困るので、カタログに条件を表示しておく事が大事である。

e.:事業者名・住所・電話番号:

 販売責任を明確にする為に必ず表示すること。まれに、住所が無く郵便物が私書箱番号になっていたり、電話番号にフリーダイヤルしか表示していない広告物やカタログがある。会社の所在地や会社の代表番号なり担当部署の直通番号を表示する必要があるので、新規事業立ち上げの場合には出来るだけ早めに決めておく事。さらに、ネット通販の場合はWEB上に代表者名又は業務責任者の氏名を表示することになっているので忘れてはならない。

f.:申し込み有効期限が有る場合は期限:
 何年も前の広告物やカタログを見て申し込まれても困るので、カタログ毎に有効期限を設定するのが普通である。期間限定の商品が有る場合には必ず商品毎に表示する事。

g.:梱包費・包装費などが有る場合には金額を表示:
 時々ギフト用の箱代や包装費を別料金にしている会社が有る。その場合には金額を表示しなければならない。

h.:販売数量などに制限が有る場合にはその内容:
 通販では数量を限定して販売する事がかなり有る。農作物のように期間や数量を限定せざるを得ない商品もあるが、意図的に希少価値感を煽り、早めに購買動向をとらせる手法も存在するようだ。数量を限定せずに欠品をおこすと顧客との信頼関係が損なわれ、常習的に欠品をするとやがて顧客は離れてしまうので要注意である。

(6)からは、紙面の関係で次号に継載する。
以上


健食通販道 [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10]
 
 

目次

| 事務所概要 | プロフィール | セミナー | お問い合わせ | 地方旅日記 | 通販クリニック | 健食通販道 | トップページ |